一人暮らしで自炊を続けるコツは、自分のやりやすいスタイルを作って生活習慣にうまく組み込むことと、ストレスを感じやすいことをできるだけ減らすことです。
丁寧に暮らしている人なら「そこから?」と思うかもしれない、自炊のコツを素直にまとめました。
帰り道にコンビニに寄る習慣を断ち切りましょう
私が「全く自炊できていないとき」の習慣を振り返ってみると、帰り道に必ずコンビニに寄ってしまっていました。
ちょっと飲み物だけ、とか、ちょっとおかずだけ、とか思ってるうちに、できあいのお弁当に、さらにデザートも買って……というふうに、どんどんカロリーが増加し、かつ家事を何もしないでゴロゴロしているので、自炊できてないときはどんどん体重が増加します。
コンビニ3食でも節制できるという方なら、問題ないのですが、私にとっては「コンビニを禁止する」ことが、規則正しい生活にかなり有効です。
まずは「飲み物」だけ自宅に常備
そのためにまずするのは、「飲み物」を自宅に常備すること。
500mlのペットボトルをたくさん買っておくのでもいいですし、余裕があれば冷水筒に冷茶を常備しましょう。麦茶や紅茶のティーバッグを放り込んで水を注ぎ、冷蔵庫に放置するだけです。水出し麦茶のパックを買うか、ごく普通の紅茶のティーバッグでもいけます。
ご飯と味噌汁はインスタントでもいいです
次に、食事の基本として「ご飯と味噌汁」の用意をしましょう。
ご飯は、私は3合ずつまとめて炊いて、それを6つに分けて常時冷凍していますが、一人暮らしならお米でそこまで節約効果が出るわけでもないです。たくさんお米を買って置いておくと、虫が湧いたりもします。なので手間を考えたら「サトウのごはん」でも全然いいと思います。女性なら「小盛り」パックがおすすめ。
お味噌汁も同様に、インスタントで全く問題なしです。1杯ずつ味噌が小分けになったタイプだと逆に面倒なので、フリーズドライの「お味噌汁の具」と、液体タイプのみそを使っています。
スーパーに寄ってお惣菜を買いましょう
ご飯と味噌汁の準備だけできたら、スーパーに寄って、おかずとなるお惣菜を買えばOKです。お弁当を買わず、お惣菜を1品ずつ選んだ方が、栄養バランスが良くなります。
緊急非常食を持っておきましょう
買い物に行くのすらもう嫌、献立を考えるのももう嫌、という全てのやる気が出ない日のために、緊急非常食を用意しておきます。
私の場合は、冷凍の水餃子。これを茹でるか焼くかして食べれば1食完成、というレベルのもの。全てのやる気を失ってコンビニへ行ってしまう前の防波堤です。
私の自炊おかずルーティーンは「野菜+野菜+肉 or 魚」です
コンビニの誘惑を断ち切ったら、少しずつ自炊を始めます。
私の場合は、「野菜1品+野菜1品+肉 or 魚 1品」の3品を作りおきしておいて、食べ切ったら足していくのがルーティーンです。この組み合わせが、マンネリに飽きずに自炊を続けられるリズムになってます。
焼くだけで立派なおかずになる冷凍魚を買いましょう
肉 or 魚の1品は、焼くだけで立派なおかずになるあじの開きや塩鮭、塩鯖を冷凍してストックしてあることが多いです。
ちなみに焼くときはガスコンロの魚グリルを使わず、フライパンの上にアルミホイルを敷いて焼きます。魚の焼き網の掃除がめちゃくちゃに面倒くさいからです。
アルミホイルで焼けば、焼いた後にホイルごと捨てちゃえばいいだけなので簡単です。
冷奴や漬物、キムチも立派なおかずです
焼き魚に、冷奴と漬物かキムチ、あるいは納豆なんかを添えれば、それで3品完成です。超簡単。
フライパンひとつで完結する常備菜のレパートリーを増やしておきましょう
さらに調子に乗ってきたら、フライパンひとつで完結する常備菜のレパートリーを増やしていきます。慣れると、毎回魚を焼くより作りおきしておく方が楽だったりします。
などが、どんな野菜の組み合わせでもできておすすめです。
レシピ検索するときは、cookpadではなくてレタスクラブとかオレンジページ、白ごはん.comなど、料理の専門家が書いてるページを見ると、「なぜその手順が必要なのか」の理由がわかっていいですよ。
洗い物が苦手だから、カレーは作りません
一人暮らしにカレーづくりは「THE面倒」
カレーって、初心者が最初に作る簡単料理の代名詞みたいに言われていますが、いわゆる日本のカレーは、意外と面倒です。
じゃがいもとかにんじんとかの火の通りにくい野菜を大きめに切ってじっくりコトコト煮込むとか、焦げ付きやすくて溶けにくいカレールウをかき混ぜつつ溶かすとか……
全ての行程が、THE面倒。
さらに、食べ終わった後の皿や鍋をするのも超面倒。小さいキッチンだと、シンクやスポンジまでカレーまみれになって阿鼻叫喚。
カレーを食べたくなったら美味しいレトルトを買いましょう。
あるいはインドカレーの方がむしろ楽です。
一人暮らしで煮込むべきは「おでん」か「鍋」
もし煮込み系の料理をするなら、おすすめは和の煮込みです。
おでんか、鍋が正解。どっちも粉末の「おでんの素」か「鍋の素」を入れれば、どんな具材でもだいたい美味しいです。鍋なら白菜とかネギとか火の通りやすい具材を中心にしたり、にんじんも薄く切ればすぐ出来上がります。
私は3品ぐらい食卓に並んでいた方が、食べ過ぎも防げるし、飽きてしまうこともないので合っていますが、野菜も肉も全部煮込んで1品、というスタイルの方があっている人は、鍋かおでんで決まりです。
掃除しやすいキッチンにしておきましょう
食べ終わった後の食器類、フライパンなどはシンクにためずに「即洗う」が鉄則です。ためた瞬間に自炊リズムが崩れます。
- サッと落ちる洗剤(キュキュット1択)を用意しておく(2度洗いしなくてOK)
- 洗ったもの置き場を作っておく(拭かなくてOK)
- 台拭きや雑巾ではなく使い捨てのダスターにする(洗わなくてOK)
など、細かい部分でストレスを感じるポイントをなくしておくのが重要です。
一人暮らしの自炊は、「食べるのは自分」なので、自分が美味しいと思えるものが作れてれば、なんでもいいんです。変に見た目や味、レパートリーにこだわろうと思うとなかなか続けづらいので、まずは小さいストレスをとことん無くすところから、始めてみてください。